あなたは「風姿花伝」ってご存じですか?
「紅茶花伝」じゃないです・・・
芸術書です。
能の大成者・世阿弥が著した、
日本最古の能楽論といわれています。
日本最古の演劇は「伎楽」ですが、
伎楽の次にあらわれて、
芸術の域に大成されたのが「能」です。
観阿弥、世阿弥は父子二代にわたって
能を大成したことで有名ですが、
子の世阿弥が20年の歳月をかけた集大成として
演技論、演出論、美学などをまとめた
ものが「風姿花伝」です。
今にも伝わる「芸の本質」や役者の心構え
の真髄が書かれています。
その中に「時節の花」という
舞台効果を説いている部分があります。
「時節の花」とは
その時節にふさわしい花、
今を盛りと咲き誇っている花、
四季折々の花
のことですが、
「風姿花伝」に
よく出てくる「花」とは
何かというと、
「面白い」
「珍しい」
という意味で使われています。
つまり、
芸の面白さ、興味深さ
ということですね。
そして舞台効果の
「時節の花」とは
演じる役者の年代ごとにあった
「花」というのがあるということです。
10代の役者の花
20代の役者の花
30代の役者の花
40代の役者の花
50代以降の役者の花
観客は皆この花が
見たいのです。
つまり、
今の年代にはその年代にしかできない
役や芸があるということです。
今ある場所で花を咲かせる。
今しかできなことを精いっぱいやる。
それが観客の心を掴む「花」になっていきます。
だから、
演技の道を始めるのに早いも遅いも無いし、
年齢も関係ないのです。
その年代にしか出せない「花」が必ず存在します。
是非あなたも
「時節の花」を毎年代咲かせてみてください♪
「風姿花伝」の現代語訳はいろいろ出ていますので
芸を極めたい方は是非読むことをお勧めします。
ではまた!
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