とても大事な事なので、再度特集します。
最初にも言ったように【感情をこめる】演技をしようとすると、
表面的な演技、人間味の無い演技になってしまう危険性があります。
演技中、感情を込めようとして、突発的に感情的になったり、
自分の感情に酔いしれたりと全く役とは違う方向へ行ってしまう人をよくみかけます。
感情を込めようとすればするほど、負担がかかり訳がわからなくなってきます。
ありもしない感情を無理やり引きずり出そうとするわけですから。
感情にフォーカスするのをやめてください
台本を読む時も、感情を決め付けないようにしましょう。
感情は、何かの刺激によって生まれてくるものです。
そして、ちょっとした違いで生まれてくる感情も変わってきます。
それは相手の反応や表情、状況によって生まれる感情は微妙に違います。
予め感情を決めてしまうということは、
状況変化に適応できない演技にもなってしまうということです。
それをしっかり覚えて置いてください。
感情は生まれてくるものです。作るものではありません。
「役の欲求」にフォーカスから感情が生まれる
ですので、感情ではなく「役の欲求」にフォーカスしてみましょう。
この役はいったい何をしようとしているのかな?
何を手に入れたいとしているのかな?
どうなりたいと思ってるのかな?
何と戦っているのかな?
それを見つける努力をしてください。
そして、演技中はその欲求をかなえることに集中しましょう。
フリではなく、本当にその欲求をかなえようとすることです。
それから
役が置かれたシチュエーション(状況)をはっきりさせましょう。
それは生い立ち、人間関係、悩み、不安、欲求、希望、目標
いろいろあると思います。
自分の役を一人の生きた人間として、
その人間のおかれたシチュエーションを心が動くレベルで認識することが大切です。
ガチで本気の演劇ワークショップではこれらを体系的にまとめた
役へのアプローチテンプレートを元に演技指導をしているので、
ブレない演技ができるようになっています。