こんにちは!
演技力向上プロデューサーの並木です。
あなたは自宅でセリフ練習をする際、
感情を込めて練習していませんか?
「ここは怒った感じで言おう」
「ここは悲し気な声で言おう」
もしかしたら、
自分が考えた感情を一生懸命
表現しようと思って
練習している人もいるかもしれません。
「生きた役がそこにいるように演じたい!」
という意欲は素晴らしいですが、
ここで気をつけるべき大きな落とし穴があります。
それは、
練習段階で感情や言い方を固めてしまうと
「そこからイメージが抜け出せなくなってしまう」
ということです。
つまり、
どこでもあるような紋切型の演技になりやすい。
形だけの演技になりやすいということです。
実はこれが、
「どこかで見たような演技」
「紋切型の演技」
といわれてしまう
一番の原因です。
セリフの言い方を固めることが演技に与える影響
【凝り固まった見方から抜け出せなくなる】
一度決めた言い方や感情に縛られると、
稽古や本番で新たな状況や相手役の演技に
対応できなくなります。
演技はナマ物なので、
その時によって
微妙な変化や空気感の違いがあります。
それを自分がイメージした
シチュエーションを再現するだけの演技では、
「独りよがりの演技」になってしまいます。
【相手に自分のイメージを強要してしまう】
演技は一人で完成するものではありません。
自分の考えを押しつける演技では、
一方通行の形をなぞるだけのものになってしまいます。
そこには新鮮味はありません。
また、相手にイメージを強要してしまうことで
相手との関係に上下関係が生まれてしまい、
反発が生まれたり、柔軟性のない硬いシーンに
なってしまいがちになります。
【アンサンブルが失われる】
演技は一緒に作り上げる「瞬間の芸術」です。
自分の演技を固めすぎると、
その瞬間に生まれるはずの
ダイナミズムが消えてしまいます。
瞬間瞬間に生まれるはずの
リアリティが生まれないので、
見る人からすると
退屈な演技になってしまいやすくなります。

◆ 生きた演技にする為のセリフの練習法とは?
まず、自宅でのセリフ練習では、
感情や言い方を固めないことが大切です。
むしろ、状況やシチュエーションをイメージしながら、
セリフそのものの意味や目的に集中してみましょう。
例えば、
次のようなアプローチも良いですね。
【言葉のイメージや意味をしっかりと捉える】
シチュエーションを具体的に思い浮かべながら、
感情をこめずにセリフを言ってみる。
セリフを覚える時はリズムやスピードは
なにも付け足さないで覚えることです。
その際、「俳優の楽器の訓練」は最低限必要です。
俳優の楽器さえ訓練されていれば、
その時に生まれた感情や思考が
セリフに自然と乗ってくるようになります。
これをするには
普段から「リラクゼーション」の
エクササイズは必要不可欠です。
もちろん、
俳優の楽器の訓練をせずに
感情をこめずにセリフを覚えても
何も伝わらない演技になりますのでご注意ください。
ちなみに、こういった事を
具体的に学んで訓練できる場が
「ガチで本気の演劇ワークショップRAKUEN」です。
もし、あなたが
本気で演技上達をしていきたいと
思うなら、是非こちらのワークショップに参加してみてください。
ではまた!