演技レッスンのポイント3
Lesson3
【説明の演技】と【体験の演技】
演技には2つの種類があるのはご存知ですか?
説明型の演技と体験型の演技。
これらの違いを分けるとこのようになります。
【説明型の演技】
役の状況、気持ちをセリフや動きを通して説明する演技。
セリフの言い回しを工夫したり、顔を作ったり、動きをパターン化したりする。
見ていて非常にわかりやすい反面、本当の説明型の演技は小さい頃から厳しい訓練が必要になる。
歌舞伎や京劇などがその代表例。
説明型の演技に似ていて、影響受けた演技として【紋切り型の演技】があります。
世の中に見る多くの演技はこの紋切り型の演技に陥っている印象を受けます。
それは、台本に書かれている事を演技を通して形で説明しようとしている演技のことです。
役の心情をセリフの言い方で表現したり、顔を作ったり、
演技の動きに振り付けをつけたりetc
ともすると、セリフや口先、動きだけで表現しようとするので、
役のリアリティが出しにくいというデメリットがあります。
形を見て楽しむわかりやすさを追求した娯楽系の演技に適しています。
子供向けや年配者向けには良いですが、一般向けにこの演技をしていると
【学芸会っぽい】【うそ臭い】と揶揄されることもあります。
形やアイディアで演じる演技。
【体験型の演技】
ハリウッドをはじめ世界で活躍する俳優達が実践している演技です。
役者が「役を表現する」のではなく「役として生きる」演技です。
つまり、台本に書かれた世界を想像力をつかって現実感を感じ、
その中で役として体験していく演技です。
シチュエーションに入り込みその中で体験していく。
役の深み、人間性が表れ易いという特徴があります。
ただし、体験の演技をするには俳優としての楽器の訓練が必要不可欠です。
・ 感じたことが体に表れやすい俳優の身体
・
想像上の事を現実の事として受け止められる想像力
・ リラックス
・ 全ての感情を恥じずにさらけ出す能力
・ 集中力
これらを鍛えていく必要があるため、「役として生きる」演技をする為には
一朝一夕にはできません。
ただ、そのための訓練と知識を積む事によって近づいていく事ができます。
歌舞伎や京劇などの本当の【説明型の演技】は子供の頃から厳しい訓練が必要ですが、
体験型の演技は、今からでも訓練と正しいアプローチを身につければどんどん自分のものにしていくことができます。
体験型の演技は心で演じる演技です。
まず、演技にはこの二つがあることをしっかり覚えておきましょう。
さて、あなたはどちらを目指しますか?
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Lesson1
【演技の基本は俳優の楽器の訓練】
Lesson2
感情は、【込める】ものではない。【生まれてくるもの】です。
Lesson3
【説明の演技】と【体験の演技】
Lesson4
【感情】にフォーカスしない
Lesson5
【役へのアプローチ入門】
Lesson6
【役へのアプローチの究極】
Lesson7
【役としての過去の経験をしてみる】
Lesson8
【セリフを自分の言葉に直してみる】
Lesson9
【役を正当化する】
Lesson10
【自分の感動を演じない・役として】
Lesson11
【演技がうまいとはどういうことか?】
Lesson12
【緊張と声の問題を解決する方法】